お金さえ入れておけばよいというものではなく、香典袋の入れ方のマナーも守る必要があります。
お祝い事の時には新札ですが、お通夜や葬儀などでの香典では新札は使いません。
綺麗なお札を入れると、まるで不幸を予測していたようなイメージになるためです。
さほど気にしないという人も近年では増えてはいるものの、昔ながらの考えを持つ高齢者などには不快と捉えることもあります。
ものには程度がありますので使い古した状態ではないこと、見苦しいレベルではさすがによくはありません。
手元にあるのが新券なら、折り目を一度付ければよいですし、ほどほどの状態なら大丈夫です。
紙が避けていたり、ボロボロなものは避けます。
明確な入れる向きの決まりはないものの、中袋を開けた際に人物像が上になるよう、お札の表側を向けるのが無難です。
もしも2枚以上のお札のときには、いずれも同じ方向で揃えることも忘れません。
新しすぎず古すぎないお札を、向きを意識しながらが基本です。
通夜や告別式の際に必ず持参するのが香典です。
一緒にセットになっているのが中袋であり、この部分の書き方として表面には金額を、裏面には持参した人の住所と名前を記します。
金額は一般的に旧字体の漢数字を書きますが、これは改ざんすることが無いように旧漢字で書くようになっています。
円という字も昔の感じである圓を用いており、数字の前には金とつけます。
ただし横書きの場合は通常の算用数字やアラビア文字でも構いませんし、金額を記入する欄が横書き用に印刷されている場合は算用数字で書きます。
中袋の裏面は住所や名前を書きますが、記入する人数が多い場合は別紙に記入して袋の中に入れるようにします。
香典の表書きは近年ではすでに印刷されたものが販売されています。
ですが印刷されていないものもあるので、自分で記入をしなくてはなりません。
この表書きは亡くなった人が属している宗教や渡す時期によって異なっていますが、ご霊前やご仏前と記すことが多いです。
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